【書評ブログ】すみません、金利ってなんですか? 小林義崇(コバヤシヨシタカ)著 ~損しないための知的財産~
2020.11.8更新
普段生活の中で”金利”を気にするときってどんな時でしょうか?
何でも現金で買える人(ブラックカードレベル)は置いておいて、僕は銀行の定期貯金、住宅ローン、車のローンなど、どちらかというとお金を貯めるより、借りるときの金利に注目します。
いかに”損”をしないか。
でもそれって、お金が自分のところから無くなっていく時間が早いか遅いかの考え方。
本当は、
いかに”得”をするか。
といっても、今の日本の貯金の金利では想像ができないのが現状。
といったことが、人生の経験則で覚えた内容です。
僕は、一度しっかりと”金利”や”お金”と向き合いたかったので、偶然この書籍と出会い自分なりの解釈で読みましたので書評として記します。
前回同様、私が付箋を貼った箇所とその感想を記しています。
青字部分が感想です。
【書評VOL.7】【8分で説明】「金利ってなんですか?」 ~金利の二面性を知るチャンス~
目次
- 概要
- この本の対象者(おとうふ目線)
- すみません、「金利」って何ですか?
- 「源泉徴収」って何が徴収されているんですか?
- 株や投資についての話
- 税金についての話
- お金を使ったり、払ったりするときの話
- 保険に関する話
- 年金(2か月に1回受給)についての話
- まとめ
概要
元国税局の著者が、対話系形式で様々な”お金の疑問”について、分りやすく解説した本となっており、疑問に思っていた内容が明確になります。
ただ、この本ですべて理解できるかといえばそうではなく、自分で調べて理解する内容含まれています。
僕自身、お金に関する知識が10%から50%ぐらいまでレベルアップしました。
100%までは到達しなかったので、さらに勉強します。
この本の対象者(おとうふ目線)
- お金について興味がある人
- ちゃんとお金を勉強したい人
- 20代の人
すみません、「金利」って何ですか?
お金を借りる側 安い金利(が良い)
お金を貸す側 高い金利(が良い)・・・利子って言った方がしっくり。
《感想》
金利って「二面性」があることに気づきました。
普通は借りる側の人が多いと思います。
貸す側(ビジネス)ってあまり普段の生活で聞きませんよね。
車のローンを組むときって安い金利(利子)の銀行を探しました。また、住宅ローンも銀行に相談し固定金利から変動金利へ変更しました。(手数料はしっかり徴収されました。)
バブルの時代に比べたら、今は借りやすくなっていると思う反面、貸す側の銀行は苦しい現状になっているのしょう。
リストラ(人員削減)などニュースでよく見かけます。
関連リンク↓↓
コロナが人員削減を後押し…銀行と銀行員はこれから"本当の地獄"を見る 地方で巻き起こる倒産連鎖の恐怖 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
- 銀行
お金を集めて、それを元手に株、土地、企業への融資など「資産の運用」でさらに増やす。
- 金利は「日銀」次第で決まる
[判断方法]
市場のお金が増 金利を下げる
市場のお金が減 金利を上げる
日銀の機能は、銀行へお金を貸し出す銀行で、金利はどこの銀行に対しても同一。
日銀が銀行にお金を貸すときの金利が(限りなく)ゼロに近く、一般人がお金を借りやすくする。
1999年2月以降「ゼロ金利政策」がつづく。
《感想》
借りる側の僕としては今の「ゼロ金利政策」はありがたい。
銀行は資金運用により収益を上げるビジネスモデルだけれど、ここ最近の人員削減などを見ていると、その利益だけでは足りないからだと思うけど、高い固定費を維持するために削減をしているように感じるのは僕だけ?
給料の原資を減らすことをまずやれば良いと思うけど。
それは実施済みであればしょうがないのかもしれません。
コロナ禍での経済状況と先の経済状況の見通しを考えると、日銀も判断が難しい局面だと思います。(軽い言い方で申しわけないです。)
個人的にはもう一回給付金をばらまいてほしいです。
「源泉徴収」って何が徴収されているんですか?
何かを取られている
健康保険、介護保険(40歳から)、
厚生年金(払った分将来もらえるイメージ)、
雇用保険(失業時に給付受け取り可能)
- 給料から引かれる「税金」
所得税、住民税
- 年末調整(翌年の住民税の決定)
源泉徴収で毎月ひかれる所得税額と実際の所得税の税額にはギャップ(差)があり、1年に1回再計算するルールが設定され、この金額で翌年6月以降に天引きされる住民税が決定される。
- 確定申告
「源泉徴収でいろいろ引かれたけど、本当に支払うべきものより多く払っているケースがほとんど」なので、1年間の所得を再計算して税務署へ申告し過払い分が戻ってくるしくみ。
[必要な時] *サラリーマン
- 副業で稼いだ額が20万円をこえたとき
- 一定額以上の医療費(1年間)・・・予防接種は適用外
- 家を売ったとき(3,000万円控除)
《感想》
僕は会社員のため社会保険料、税金、年末調整は自動的に計算されており、考えなくても良いのですが、フリーランスの方々はこれらの一連のプロセスを実施するのは大変なこと思います。
年末調整が翌年の住民税と関連していることは知りませんでいたので、僕の知識として一歩前進しました。
確定申告は、まったくの不要ですが、家を売却したときは3,000万円までは控除されるのは朗報でした。
この先、住居もどうなるかわからない世の中なので。
賃貸で新しい物件に住むのが良いような気もしますので。
株や投資についての話
基本
理由:お金を集めたいから。
起源:「東インド会社」17世紀、オランダ
5分でわかる東インド会社!イギリスとオランダ、日本との関係等を簡単に解説 | 教養も ホンシェルジュ
- 想定外の動きを見せる生身の生き物・・・株
「景気」と「日本全体の株価」のつながりは、日経平均株価の変動を見る。
日経平均株価の1日の変動は1%以内であり、それ以上の動きがあれば異常と判断される。
東日本大震災の時は6.2%下落。
- 会社が「上場」するということ
一般の人に株を売買してもらえるように、証券取引所を通して株を広く世に公開すること。
東証上場企業は全企業の0.1%。(2019年時点では東証、マザーズ、ジャスダックなどで3706社が上場している)
- 「トピックス」とは?
TOPIX : Tokyo Stock Price Index
一部上場全銘柄を独自の計算式で算出される値
- 為替と株価の関係
海外と商取引する企業をイメージするとわかりやすい。
1ドル 100円 10,000円の売り上げ
1ドル 130円 13,000円の売り上げ
どちらが良いか。
- リスクをとにかく抑える「インデックスファンド」投資
アクティブファンド:プロが自分の知識/経験で運用
インデックスファンド:日経平均株価に合わせて運用
インデックスファンドは225銘柄すべてに分散投資したのと同じ効果かつ、信託報酬が低い。
- 「NISA」で株の利益が非課税に
目的:個人の資金を株を売買する市場に呼び込んで活性化させる
2003年小泉総理が「貯蓄から投資へ」の流れを加速させるため開始
《感想》
よくメディアで配当生活をされている方がみえますが、億もの資産を運用して初めてそれだけで生活できるので、普通は無理ですね。
配当生活も、会社が資金を集めるのも規模の法則が効いているので、そこは共通しているのかもしれません。
ゴールがそこではなくてもこの章の話はためになります。
この章の内容に似た書評もございますので、あわせてお読みください。
税金についての話
- 税金の3つの機能
- 「所得の分配」 高額所得者 多、それ以外 低
- 「みんなが使うところを維持する」 水道、ガス、道路、学校、消防など
- 「景気の調整機能」景気悪 税を下げる、景気良 税を上げる
《感想》
僕は安月給のサラリーマン(所得の分配で”低”対象者)なので税金もそんなに取られていません。
学校(公立)、道路、警察、消防は必要だし、公務員の方も必要ですよね。
税金は公共投資なので”ファンドで運用”していると考えた方が腑に落ちます。
考え方次第です。
お金を使ったり、払ったりするときの話
- キャッシュレス化
クレジットカード会社の「意図」は儲けること。
年会費タダ、ポイント還元に注意。
- 自己破産
すべての借金返済義務を免れるが「個人信用情報機関」のブラックリスト入り。
《感想》
日本も海外に遅ればせながらキャッシュレス化が促進しています。
僕もPaypayを使っていますが、めっちゃ楽だし、管理もしやすいです。
楽天カードをメインに使っているのでポイントもたまってうれしい限りです。
が、「意図」に負けてしまい、楽天お買い物マラソンでは商品を購入してしまいます。
みなさん、注意してください。
保険に関する話
最終判断は自分で下すこと。
《感想》
民間保険は主にソニー系にしています。
ちゃんとフォローがあるので、安心です。
懐疑的に学資保険の運用タイプを始めたのですが、運よく利回りが良くコロナ前に解約しました。
このことで、時間を味方につける投資のすごさを体感しました。
今はリスクの少ない範囲で楽天ポイントを運用しています。
年金(2か月に1回受給)についての話
- もらえる?もらえない?
もらえる〇
⇒ただし、もらえる時期がずれたり、減額したりする可能性あり。
年金保険料を払わない最大のリスクは、将来年金を受給できない。
定年までに納める「年金額」は約2,600万円。
*22歳~65歳 係数をかけて2,621万円
⇒現時点では65歳から2年遅らせた67歳1か月(2年我慢)から年金を受け取るのが最もお得。
《感想》
おじいちゃんのころは55歳定年。
親父のころは60歳定年。
僕の時は70歳定年??
FIREしない限り一生働く覚悟が必要ですね。
コツコツ積み立てるしかないです。
まとめ
金利だけの話は一部で、あとは税、保険、運用などの内容となりました。
しかし、「お金」というキーワードに対しては充実した内容の書籍となります。
お金の使い方をもっと勉強してマネーリテラシーを向上させていきましょう!!
おしまい。
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